トム・デマルコ 『デットライン―ソフト開発を成功に導く101の法則』 日経BP社 ★★★★ ひとつとして役に立たないものはない法則満載
『ピープルウェア』に続く一連の著作の第2弾だが、内容的には第4弾『熊とワルツを』に連なるプロジェクト管理の本。
リストラでレイオフされたトムキンスは、誘拐され東欧の巨大プロジェクトの管理者に採用される。
そこでは国を買い取った専制君主NNLによって、六つの定番ソフトウェアを真似て出荷する開発プロジェクトが進められていた。
内容が小説仕立てになっていたので、今まで読まなかったが、小説化=モデル化された状況はとても明確で得るものも多い。
登場人物も魅力的で、小説としても楽しい。
ちなみに国を買い取った大金持ちNNLはビルというが、この業界にもビルは多いので、あのビルとは限らない(でも、他社の定番ソフトウェアを真似て自社から発売するビルって…)。
最後も小説らしい結末で、楽しい気分になれる。
トム・デマルコは小説化への転身を企てているようだが(『Dark Harbor House: A Novel』など)、そちらも読んでみたくなった。


