長山靖生 『若者はなぜ「決められない」か』 ちくま新書 ★★★
著者 長山靖生
出版 筑摩書房
価格 720円 (税抜)
ISBN 4-480-06129-0
出版 筑摩書房
価格 720円 (税抜)
ISBN 4-480-06129-0
評価 ★★★
フリーターから日本の「仕事」意識を探る
400万人を超えたフリーターの「仕事」意識のインタビューから、明治以降日本の「仕事」意識を探っていく好著。
フリーターのある意味純粋な「仕事」意識が、彼らが反発する「サラリーマン」=「社会」に都合よく組み込まれながら、彼ら自身もそれに依存している現状を指摘するとともに、その「仕事」意識はフリーター独特のものではなく、近代日本が内在してきたものであることを解きあかす。
前半のインタビューを元にした社会学から、夏目漱石の「仕事」意識を分析した人文学に転換してしまっているのは少々面食らうが、フリーター学?入門書としてよく書けている。
労働の年齢構造や税収、社会保障からもフリーターをどのように社会化するかが急務のはずだが、一般的に一過性のものと容認されている雰囲気がある。
著者はフリーターを批判も肯定もしないと書いているが、最後の「ささやかな提言」は、現状ではいけないと叱咤しながら厳しく温かい親のような提言を投げかけている。
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長山靖生 『若者はなぜ「決められない」か』 ちくま新書


