姫野カオルコ 『蕎麦屋の恋』 角川文庫 ★★★
著者 姫野カオルコ
出版 角川書店
価格 438円(税抜)
ISBN 4-04-183512-7
出版 角川書店
価格 438円(税抜)
ISBN 4-04-183512-7
評価 ★★★
恋とでも呼ばなくちゃその時間が説明できない触れあい
『終業式』の前に姫野カオルコの文体というかリズムに慣れておこうと思って読んだ短編集。
43歳で何の取り柄もない課長と調理学校に通う元OLの共有した時間を描く表題作の『蕎麦屋の恋』、自由が丘で身体にやさしい自然な店を営む女主人に対する鬱憤をつづった『お午後のお紅茶』、学生時代の女友達から送られてきたチケットで妻をつれて彼女に会いに行く『魚のスープ』の3作が収められている。
『蕎麦屋の恋』はまったく恋なんかじゃないんだけど、恋とでも呼ばなくちゃその時間が説明できない触れあいを描いた良作。
しかし、後の2作は短編だからなのか、もともとそれほどの素材じゃなかったのか、描き込みが足りず、「で?」という感想のみが残ってしまい残念。
長編向きの作家なのかも。
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姫野カオルコ 『蕎麦屋の恋』 角川文庫


