森絵都 『いつかパラソルの下で』 角川書店 ★★★★★
著者 森絵都
出版 角川書店
価格 1,400円(税抜)
ISBN 4-04-873589-6
出版 角川書店
価格 1,400円(税抜)
ISBN 4-04-873589-6
評価 ★★★★★
厳格な父の死と自分を乗り越える兄妹三人の旅
厳格な父を嫌って家を飛び出した長男と長女、父に従って家に残った次女、その誰もが自分の人生を父のせいにして、父を自我のよりどころにして生きてきた。
その父が死に、父と関係があったという女性が現れて、父の像とともに自分自身の存在まで揺らいでしまい、父=自分のルーツをたどるために、三人兄妹は父の故郷、佐渡に向かった。
よくも悪くも、受け入れるにも拒絶するにも、親は、恋人や配偶者よりも自分の重要な構成要素で、そのルーツを探すことは、自分と向き合うことにほかならない。
三人が父を認め、受け入れ、乗り越え、やっと自分の人生を始めていく姿は家族にしかあり得ない絆で結ばれていた。
途中、描写が激しすぎる場面もあるが、期待を裏切らない暖かい物語でおすすめ。
ところで、もう一つの感想は、ああ、いかが食べたい!
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森絵都 『いつかパラソルの下で』 角川書店


