2006年04月15日

林真理子 『anego』 小学館 ★★★★


anego
著者 林真理子
出版 小学館
価格 1,600円 (税抜)
ISBN 4-09-393304-9

評価 ★★★★
まさに恋愛ホラー、林真理子のうまさに感心

 恥ずかしながら林真理子は初読。もちろん食わず嫌いと偏見があってのことだけど、読んでみると、林真理子のうまさに感心した。

 篠原涼子の主演でTVドラマにもなった30代商社OLの合コンやセフレ、不倫など、“食いつきそうな”題材を扱っているので甘く見ていた。帯に「まさに、恋愛ホラーともいうべき新ジャンルを確立した衝撃の長編小説」とあったのも、過大広告だろうと読み流していた。

 ところが読後、胃が縮んだし、口の中にも苦いものが広がった。林真理子の術中にはまった感じ。

 巷に多い“恋愛描写小説”を装いながら、まったく違ったものを読ませる林真理子の技量と悪意はすばらしい。

 でも★★★★★をつけないのは、いままで林真理子を読まなかった恥ずかしさと、術中にはまってしまった悔しさからかな。


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林真理子 『anego』 小学館