2006年08月16日

梅原潤一 『書店ポップ術―グッドセラーはこうして生まれる』 試論社 ★★★★ 手書きポップに透けて見える売る熱意

書店ポップ術

著者:梅原潤一

出版:試論社

価格:1,800円(税抜)

ISBN:4-9031221-04-2

評価 ★★★★

先日、有隣堂ランドマークプラザ店に行ったときに、気にはなったんだけど買わずに帰ったら、他の本屋にない。よくよく調べると、有隣堂ランドマークプラザ店のフロアマネージャが書いた本なので、他の本屋は置きづらいよね。

書店の手書きポップに面白い本を教わることは多い。思い返してみれば、恩田陸も森絵都も平安寿子もポップから教わったんだった。

この本には、新刊本はもとより、あまり知られていない著者を紹介するのにポップをフル活用する術を紹介。デザインはもとより、めくり型ポップなども凝っていて、売り上げに対する熱意が伝わってくる。とくにポップ前後の売り上げの推移があるので、どれだけ効果があったのかもわかる。

ポップの記載も「ネタばらしはしない」、「カバーや帯に書いてあることは書かない」など梅原の流儀がよい。カバーのあらすじを写すだけだったり、版元が作った手書き風ポップをそのまま使っている書店は反省しなさい(そのポップに愛があるか本好きは敏感に感じ取るよ)。

紹介している本は見事にジャンルがかぶらないので(唯一かぶったのは酷評した『MISSING』)、かえって新鮮。著者名が地味だったので読んでいない(言いがかりだよね)加納朋子と盛田隆二は今度読んでみよう。