山本文緒 『きっと君は泣く』 角川文庫 ★★★★ ほんのりミステリ。テレビドラマ向き
山本文緒3冊目で、はじめて納得の一冊。
23歳、桐島椿の大好きな祖母が交通事故の後ぼけ始めた。妾の身で育ててくれた祖母に、なぜか母は冷たい。父は破産し病気に倒れ、コンパニオンの仕事もうまくいかない。妻子持ちの彼とは別れ、グンゼとは初体験以来の腐れ縁、祖母の主治医はなかなかなびいてはくれない。そんな何もかもうまくいかない中、祖母の本当の姿が明らかになる。
主人公の周囲、そして主人公自身の悪意にあふれていながら、なぜか読後感はすがすがしい。テレビドラマ化希望。


