角田光代 『ドラママチ』 文藝春秋 ★★★★ 中央線沿線のナニカマチの女性はちょっとイタイ
中央線沿線を舞台に「コドモマチ」や「ヤルキマチ」、「ワタシマチ」などナニカマチの8人の女性の短編集。女性はほぼ30代で、角田光代のメイン路線。ちょっと手慣れすぎちゃってて意外性がないのがもったいない。
中央線沿線にはいい思い出も、その3倍くらい悪い思い出もあるけど、こういった小説が書けるのも中央線ならでは。これが東武東上線や外房線じゃ成立しない(ユーカリが丘線は書けるかも)。
どの女性もナニカマチであるだけ痛々しく、それを解ってやれない周囲の男性が(客観的にみれば)あまりにダメで、情けない。その情けない男を書くのも角田光代はうまい。
何かにあがいでドタバタしている女性の方が好きだけど、ナニカマチのほうが女性読者には共感を得やすいのかも。


