山崎雅保 『「未熟な夫」に、ホトホト困っているあなたへ』 リヨン社 ★★★
「浮気」、「暴力」、「ギャンブル」を繰り返したり、妻や子どもとコミュニケーションがとれない「未熟な夫」と、経済的理由や子供のため、親の援助が受けられないなどの理由で離婚できずにいる妻へのアドバイス本。
夫の態度に我慢して惨めで屈辱的な生活を送るくらいなら離婚する方がいいとする一方で、夫婦が円満に続けていくためには、適切な自己主張が必要と、その練習法の紹介もあり。
「未熟な夫」+「自己主張の乏しい妻」の組み合わせはちょっと典型的すぎて、もっと多様な夫婦が多様に悩んでいるんことを切り捨てているんじゃないかと感じる。
また、相談待ちのカウンセリングではカウンセリングに来なくなってしまったら、状況を想像するしかない。カウンセリングには人の人生と長期的に向き合うには限界があり、短期的な解決法を良しとしてしまいがち。この本の事例が、長期的に本当によかったのかは疑問が残る。
「未熟な夫」と批判するけど、じゃあ「成熟」って何さ?夫にだけ「成熟」を求めて、希望がかなわなかったら切り捨てるのは「未熟」な態度ではないのだろうか?
「妻」なるものはひとりしか知らないのでなんだけど、「未熟」なのはお互いさまで、きっとこれからもずっと「未熟」に思えるだろう。せめて「未熟」度を少しずつ減らして、ある日突然捨てられることのないようにはしよう。
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山崎雅保 『「未熟な夫」に、ホトホト困っているあなたへ』 リヨン社


