平井明夫 『BIシステム構築実践入門』 翔泳社 ★★★★
BIは、数あるIT分野の中でも、業務とIT両方の要素が密接に絡んでいる分野で、プロジェクトの開発工程でスキルを蓄積されてきた方が、将来的に上流工程のコンサルタントを目指すのに最適な分野の1つだと信じています。(P.3)
OpenOLAPの開発元によるBIシステム構築の入門書。
BIシステムとは、いわゆる販売管理や会計システムなどの業務系システムのデータを元に、企業の現在の姿や将来の見込みの姿を明らかにするシステム(情報系と分類するところもある)。経営戦略といった大層なものから、在庫の推移から発注数を調整したり、客層分析をして店舗の陳列商品を切り替えたりするレベルまで広く活用できる。
業務システムのデータという宝の山から、さらに売り上げや利益を上げる情報を引き出すアクティブなシステム。回転の早い社会には必須のシステムといっていい。
そのわりにエンジニアが少ない。
通常の業務エンジニアは処理時点に最適なシステムを作るが、BIは過去からのデータの推移や性質を把握し、経営分析的な知識も必要になる。
これまでもBIシステムを構築してきたけど、知識を高めるためにも基礎を反復して学習するのは有効で、この本は最適。
BIシステム特有のサロゲートキーやNBT、KPI分析の観点など知識的な点から、M-OLAPとR-OLAPの使い分けなど、実践的な内容もありとてもいい。
バランスのいいエンジニアになるためには必須の知識なので、あとは手を動かして知識を固めたい。


