野村正樹 『鉄道ダイヤに学ぶタイム・マネジメント』 講談社+α文庫 ★★★ 身近な鉄道を題材にした着眼点はいい
列車の運行、時刻表、路線、ライバルとの競合……などを考えても、「こんなところに、時間を活かすヒントがあった!」と気づくことはきっとあるはず。それらを日々の仕事に活かし、もっと元気に働き、もっと楽しく生きるための手段にしよう!それが本書のねらいなのです。(P.6)
誰にとっても身近で、世界一正確といわれる鉄道から、時間術や仕事のヒントを見いだそうという発想の本。着眼点はとてもいい。
ラッシュアワーでは過密ダイヤをこなすために、路線の電車がすべて同じ速度、同じ停車駅で運行する「平行ダイヤ」や、乗客の利便性を向上する「パターンダイヤ」、列車を線路上に待機させておく「留置線」など、日頃漫然と載っている鉄道に、いろいろな工夫やリスク管理が盛り込まれていることに感心した。
ちょっとこじつけてきな面もあるけど、システムの裏の意図を探る思考の訓練としてはちょうどいい。


