友岡賛 『会計の時代だ―会計と会計士との歴史』 ちくま新書 ★★★
さてそこで、つまらない会計をどう書こうか。
歴史っぽいことを書こう。
「歴史?歴史だって地味じゃないか。地味な会計の歴史なんて地味々々(?)じゃないか」などといった声が聞こえてきそうだが、少なくとも歴史はとっつきやすい。(P.207)
近代会計制度をイタリア、ネーデルランド、イギリスとたどり、会計と会計士の成立を観る。地味で無味乾燥だと思われがちな会計にも歴史があり、その時々の情勢や政治によって形成されたことがわかる。会計についての認識が変わる一冊。
これで会計に少しでも興味を持ってくれる人が増えれば、ちょっとかじったものとしては嬉しい。
ただちょっと歴史書過ぎて、会計の楽しさが十分に伝えられているかは疑問。たとえば経済の会計法を示し、その成立を追った方がより興味を引いたのではないかな。


