エリック・シュローサー 『おいしいハンバーガーのこわい話』 草思社 ★★★★ 市場独占がひき起こす経済のゆがみ
この食べものはどこから来るのか、どこでどんなふうに作られるのか、ファーストフードを買うという行為ひとつひとつが、何を引きおこしているのか、ほうぼうにどんな影響があるのか-そういったことを、どうか考えてほしい。(P.247)
一年中、手軽に、同じ味で食べられる、糖分と塩分と脂肪たっぷりのファーストフード。その代表であるマクドナルドを中心に、その危険性を警告。
どこの店でも同じ味を出すために、工場から冷凍で出荷されるフライドポテトやハンバーグ、香料など添加物。交換可能な、内容がつまらなくて、賃金が安くて、手に職がつかない“マックジョブ”。学校の中にまで開店するファーストフードによる生徒の太り過ぎなど、単なる食品のカラクリ本ではなく、その歴史や社会的影響にまで言及されているのが素晴らしい。数ヶ所、日本についての訳注があるのもよい。
ちょっと公平さに欠けるような気もするけど、ファーストフードを利用するなら知っておくべき知識。
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