梨木香歩 『西の魔女が死んだ』 新潮文庫 ★★★ 悪くはないけど…普通すぎ
まいは小さいころからおばあちゃんが大好きだった。実際、「おばあちゃん、大好き」と、事あるごとに連発した。パパにもママにもそんなこと照れくさくて言えない。おばあちゃんが外国のひとで、そのことでかえってストレートに感情を表現できるのかもしれなった。そういうとき、おばあちゃんはいつも微笑んで、
「アイ・ノウ」
知っていますよ、と応えるのだった。(P.16)
中学入学で、「グループができるときの心理的な駆け引き」が嫌になってしまったまいは、外国人のおばあちゃんのところで転地療養をすることになる。そこで、まいは魔女になるための修行を始める。
長さも200ページぐらいで、一気読みできるし、一気読みしないと浸れないかも。
映画の予習として読んだけど、簡単に書くと、泣かせるだけの普通の話。子供視点の描写は表面的すぎで、物足りない(たとえば最後のメッセージの謎解きなど)。
この手の小説は主観から、客観への鮮やかな展開が醍醐味だと思うんだけど。
ちょっと、これだけじゃ梨木香歩を評価できないので、もう一冊くらいは読むかも。
映画は『8月のクリスマス』の長崎俊一監督で、手嶌葵のテーマは泣かせる気満々。
試写会で映画を見た友人によると、最後はみんなすすり泣きだったそう。恥ずかしくて映画館では見れないから、DVDになったらこっそりみるかも。


