吉本佳生 『金融商品にだまされるな! 』 ダイヤモンド社 ★★★★ 総投資家時代には必読
P.26年1%の金利は十分に高いと考える預金者なら、満期が延長されても困らないと考えるかもしれません。しかし、それは間違った評価です。ポイントは、満期の選択権を持っている銀行は、、将来の金利の上昇・下降に応じて、必ず、自らの利益になるような、そして「客には損になる選択をする」ということです。客はより高い預金金利がほしいのですが、逆に、銀行にとって預金金利は預金を集めるためのコストでしかありません。銀行は少しでも低い金利で預金を集めたいのです。
『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』のアップデート版。最近銀行が熱心に販売している投資型年金保険や外貨建て預金について言及。
基本的な理論と論調は前作と変わらず、「銀行の売る金融商品は必ず銀行が有利にできているので、銀行員の言うことを鵜呑みにせず、きちんと商品を理解しましょう」という内容。そういった商品に手を出さず、普通預金に預けているだけ人も、理論武装のために必読。
ただ金融業(といっても証券業だけど)に片足を突っ込んでしまっている身としては、「お客さんが納得できる手数料をいただきたいだけで、そんなに目の敵にしなくても…」とも思える。
現在の多くの商品に問題(というか懸念)があるのは承知だけど、銀行と預金者が対立する構造ではなく、お互いが幸せになる金融商品とは何なのか、考えてみたいね。そんなに今の商品と違わないかもしれないよ。


