2008年08月11日

岡嶋裕史 『構造化するウェブ』 講談社ブルーバックス ★★★★ ウェブの構造化を基本に据えて解説

構造化するウェブ

著者:岡嶋裕史

出版:講談社

価格:820円 (税抜)

ISBN:978-4-06-257577-5

評価 ★★★★

P.7

アマゾンのアフィリエイト(アソシエイト・プログラム)ひとつとっても、それがどういう技術で組み上げられていて、その技術はどういう思想を背景に持っており、自分がそれに参加することでウェブの構造のどの部分に取り込まれるのか、自分の行為がウェブにどのような影響を与えるのかといったことを知った上で参加するのと、無自覚に参加するのとでは、後者のウェブとの関わり方は浅いものにならざるを得ず、場合によってはビジネスチャンスを失ったり、利用上のリスクを高めるかもしれない。何より、世界を知らずに世界の中で生きることはつまらないと思うのだ。

ウェブの理想型を構造化に据えて、これまでの進化や現状を解説した良書。賛美するでもなく、煽るでもなく、淡々とした解説は、好感がもてる。

ウェブだけでなく、SOA、XML、CORBA、SORP、UDDI、WSDLなど専門外の人にはどれくらい通じるかは分からないけど(もっともブルーバックスなのでこれぐらいはありかも)、それらの技術をちょっとかじっただけの怠け者SEには、その技術の有効性が整理できてよかった。

ウェブの理想が構造化なのは間違いないので、その上で、どんなサービスがこれから提供されていくか楽しみ。