2008年09月15日

有川浩 『阪急電車』 幻冬舎 ★★★★ 凛々しい女性満載のローカル線物語

阪急電車

著者:有川浩

出版:幻冬舎

価格:1,400円 (税抜)

評価 ★★★★

西宮北口方面行き-宝塚駅(P.17)

不定期に遭遇すると分かっているのは自分だけだと思っていた。
いつ。どこで。
自分が逆にロックオンされたきっかけは何だったのか、知りたくて走り出したいような気分になった。

ジョッキでいくなら-今日やろ!

征志は席を立ち上がり、ホームに飛び降りた。

関西のローカル線阪急今津線を舞台とした連続小説。どれも凛々しい女性が登場して読んで気持ちいい。『「いいもの見ちゃった」恋が始まるタイミングなんて。(P.30)』とまさにそういう感じ。

登場人物の善悪がはっきりしているので、小説的な深みを求める向きにはおすすめできないけど、一日を前向きに迎えられる元気小説。

こういう舞台特定の小説も楽しい。乗ってみたいけど遠いので、Googleマップのストリートビューで舞台を確認してしまった。ストリートビューの正しい使い方だよね。

最後の『生』の謎解きはもっと伏線いっぱいですべての話がつながるように設計されていた方が好みだけど、それだとファンタジーを求めすぎかな。

ところで有川浩が女性なのを初めて知りました。ごめん。