原田泳幸 『ハンバーガーの教訓―消費者の欲求を考える意味』 角川oneテーマ21 ★★ 何か実践を伴わない自慢話
「現場」にしかないビジネスの実像(P.31)2005(平成17)年からマクドナルドでは「マネージャー比率」を高めている。マネージャータイトル(店長資格)を持つ社員数を増やすことによって各店舗の充実を図ったわけである。
マネージャーに昇格すれば給与も上がるので、マネージャ比率をわずかに高めるだけでも人件費はかなり上がることになる。それにもかかわらず、どうしてそれをしたかといえば、「人が資産」であるマクドナルドでは、マネージャーやクルーが何より重要な存在になっているからである。
アップルからマクドナルドに転身し、業績を回復させた原田泳幸による「俺ってすごい、マックってすごい」本。
業績を回復させた手腕も認めるし、「企業戦略というものは企業理念の上に構築されるものであり、戦略があるからこそ「日々の業務」があるということを私は口うるさく言っている(P.16)」というのは、いちサラリーマンとしてはトップが理念や戦略を示しているのはうらやましくもある。
でもそれが“マックジョブ”や残業代不払い、営業時間の延長による労働の過酷化の上に成り立っているかと思うと、企業理念の中に従業員の幸せはどのように定義されているのかききたくなるね。
ビジネストップの著書は「俺ってすごい」になりがち。それぐらいの信念がなければトップになれないんだろうけど、その著書から得るものの効果は限定的だと考えた方がいいよね。
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