三浦展 『難民世代―団塊ジュニア下流化白書』 生活人新書 ★★★ きれいすぎな論理展が気になる…
序「難民」の誕生(P.18)故郷とは単に自然の豊かな田舎というような意味だけではない。家族とか、結婚とか、会社とか、およそこれまでは「安定」のイメージで語られてきたものの表象である。そうした安定が失われていく過程で、団塊ジュニアは生きてきたのではないか。
著者お得意のアンケート調査を元にした世代論。『下流社会』ではサンプルが少なかったけど、さらにアンケート調査を重ねたいわば補訂版。
郊外難民、受験難民、就職難民、結婚難民を切口に団塊ジュニアの意識を探った。
それぞれのアンケート結果と解説は、とても納得しやすく、特に結婚難民の発生の分析は面白かった。
ただ一方で、納得しやすい分析はステレオタイプの補強をしているんじゃないかと気になってしまう。
意識的には団塊ジュニアに引っかかっている身としては、これに納得していいのか、納得してどうなるのか悩むところ。


