只野範男 『「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう』 飛鳥新社 ★ 無税よりもっと稼ぎたい
第2章 「無税の人」のつくり方(P.45)「無税装置」の運転とは、イラスト販売を事業所得として扱い、その赤字所得を「損益通算の法則」を適用して、給与所得にぶつけ、相殺することである。
これが37年間、私が「無税の人」で居続けられるカラクリである。
この100ページ超の本は要約すると上の引用だけ。つまり給与所得以上の赤字を事業経費として計上しているにすぎない。
その成果は著者は37年間でたった900万円。著者の甥も「無税の人」になったが、その年収はたった200万円である。あえていわせてもらうと、あまりにしょぼい。倫理観どうこうより、この程度だからできる“節税法”でしかない。
しかもこの手法には大きなリスクがある。
この手法では実質所得0なので、まず住宅ローンは組めない。事業収入より多くの経費を計上しなくてはならず、そのためには家賃や光熱費など家事関連費を計上することになるだろうけど、実態にそぐわない経費の水増しは、脱税と見なされる危険性がある。それは雑所得か事業所得かといった認識の問題では済まない。
このリスクを考えると、もっと稼ぐように努力した方がよっぽどいいような気がするけどね。


