2010年11月01日

杉浦由美子 『バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑)』 光文社新書 ★★★ 団塊ジュニア女性の生きづらさの原因はバブル女?

バブル女は「死ねばいい」

著者:杉浦由美子

出版:光文社

価格:740円(税抜)

ISBN:978-4-334-03580-8

評価 ★★★

1章 バブル女と消費(P.25)

バブル期までの採用は短大が中心だった企業においても、4大卒の女子学生を採用して、男性同様に働かせるようになった。もちろん、彼女たちの多くが体力的に耐えられず、退職していった。

その一方、バブル世代の一般職OLは転勤もなく、補助的な仕事を続ける。女性でも体力的に無理がない仕事なので、今なお会社に在籍し続ける。

現在、労働市場での勝ち組は、バブル世代の一般職OLだ。

どんなに不況が続いても、いまだにバブルを享受しているバブル女と、団塊ジュニア女子を対比させた女性世代格差論。団塊ジュニア女子の生きづらさの原因はバブル女だと断じた。

女性市場の多くを占めているアラフォーブームのターゲットがバブル女だとは気がつかなかった。

アラフォーは言葉だけとらえれば「40歳前後」だけど、何故か主役は40代後半。女性化粧品が「−5歳」を売りにするように、「40代後半-5歳=アラフォー」なんだとうね。女性にとって世代論は「+5歳」である。

バブルの最後をかすった著者による憧れが憎悪に転じたような内容だが、同世代の男性としては、対岸の火事で楽しめる内容。実際の団塊ジュニア女子は憎悪するほど熱くはないと思うけど。

学術的じゃないと批判する人もいるけど、著者は雑誌ライターである。センセーショナルにある一面を捉えられれば大成功。

バブル女の現在の生態ではなく、団塊ジュニア女子の生きづらさを丁寧に追えればルポっぽくなったろうね。


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